日本人の約8割はO脚と言われています。脚の形が気になって好きなファッションを諦めてる方も多いのでは??
O脚には色々種類がありますが、女性に多い股関節内旋によるO脚の治し方を今回は紹介します!
まずは下のO脚の種類を見て、どれに当てはまるかチェックしてみましよう。
O脚の種類
O脚とはただ単に膝と膝がくっついていない状態をいいますが、全員同じではありません。歪み方も原因も違います。
どんな種類があるか見ていきましょう。
内股O脚
内股O脚は女性にとても多いO脚です。内股で反り腰という特徴があります。立ち方の癖を治すだけで改善していく事が多い比較的治りやすいO脚です。
《どんな歪み?》
- 股関節内旋
- 脛骨内旋
- つま先内向き
股関節が内側へ捻れ、それに伴い膝もつま先も内側へ向いています。

《見た目の特徴》
- 大転子が張り出す
- 前ももが張り出す
- 膝が内向き
- つま先内向き
股関節が内側へ捻れることで大転子の凸が目立つようになります。また、股関節が内旋すると構造上骨盤が前に傾くので骨盤前傾になり前重心となります。これが太ももの前が張り出す原因です。
内股O脚は膝もつま先も内側へ向いているので、その状態で前重心になると膝を伸展させる筋肉に力が入り過伸展に。膝裏靭帯が緩んでしまう原因にもなります。
膝下O脚(捻れO脚)
膝下O脚は男女共に多く、生活習慣によって複雑に捻れてしまっています。関節面での捻れがあると改善には時間がかかります。
《どんな歪み?》
- 股関節内旋
- 脛骨外旋
- つま先外向き
股関節は内旋しているので膝は内側を向いていますが、その下の脛骨は外旋しつま先も外を向いています。

《見た目の特徴》
- 大転子が張り出す
- 膝が内向き
- すねの外側が張り出す
- つま先が外向き
内股O脚と同じで股関節が内旋しているので大転子は外に張り出して膝も内側に向いています。ですが膝下O脚では歩き方の癖や座り方などで膝下が外を向くような捻れになっています。筋肉の使い方だけでしたら改善しますが、関節面へ長い間ねじれのストレスがかけられていると関節自体が変形して戻しにくくなってしまいます。変形してしまう代表的な座り方は女性にありがちなペタンコ座りです。
ガニ股O脚
ガニ股O脚は男性に多いO脚です。骨格的な原因の場合は治りにくいですが、外側重心など体の使い方で起きている場合は改善していけます。
《どんな歪み?》
- 股関節外旋
- 脛骨外旋
- つま先外向き
股関節が外側へ捻れ、それに伴って膝もつま先も外へ向いています。

《見た目の特徴》
- 膝が外向き
- つま先も外向き
股関節が外旋しているので膝も外側へ向いています。膝関節の捻れはなくそのままつま先も外側へ向いています。常に外側重心になるので中臀筋、大腿筋膜張筋、腓骨筋など外側の筋肉が疲労します。
一般的に大きくこんな感じで分けられています。が、これに脛骨の脇にある腓骨のズレも加わりますので個人差がとてもあるのがO脚なのです。
今回改善方法を紹介する『股関節内旋によるO脚』は内股O脚と膝下O脚です。膝下O脚は治りにくいとされていますが、程度によっては治りますし、どんなO脚でも改善はします。
O脚の生活習慣と新陳代謝
O脚は生活習慣にとても関係性があります。新生児として生まれてきたときは欧米人も日本人も足の形はほぼ同じ。ですが欧米人にはO脚はほぼいません。
この違いはそれぞれの国ならではの生活習慣にあります。
歩き方
欧米の人は普段から大股で歩く習慣がありインナーマッスルがしっかりとしています。内側にもしっかり体重を乗せられているので外側への負荷が抑えられています。
日本人のように重心が低くインナーマッスルが弱いと外側への負荷が強くなります。それを支えるために外側が張り出し、その結果O脚になってしまいます。
歩き方や立ち方など立位での筋肉の使い方はとても重要です。
座り方
欧米が椅子文化なのに対し、日本はまだまだ床の文化です。正座・横座り・ぺたんこ座りなど膝下に負荷をかける座り方を成長期にしていると足の骨の成長に影響します。
特に膝下のねじれや成長抑制に関係してくるので、床生活を幼少期からしてきた人たちは膝下が短くなる傾向があるのです。
現代の若者が足がまっすぐで膝下が長い子が多いのも、床生活から椅子生活に変わってきたからというのも大いにあります。学校でも正座をさせる機会が減ってきている傾向です。
新陳代謝
歩き方や座り方など生活習慣での影響が大きいO脚。いつも同じ場所へ圧力をかけ続けたことによって筋肉や骨格のバランスが崩れたものです。
体は生活に合わせて変化します。これは良くも悪くも新陳代謝によるもので、筋肉などは1〜2ヶ月、骨は約100日で全て新しく生まれ変わります。使われるところは強化され使われなかったら弱化します。
いつも圧力をかけ続けられると筋肉・骨格はそのように変化するのです。
体の歪みとは新陳代謝によりあなたの生活習慣に適応するよう細胞が働いた結果ということです。
O脚の治し方
生活習慣と新陳代謝の話を踏まえると、O脚の治し方なんとなく分かったのではないでしょうか?「生活習慣を変える」ということ。
歩き方や座り方の改善です。股関節のねじれ、膝関節のねじれ、足首のねじれ を作らない座り方。外側荷重にならない立ち方や歩き方。これを毎日常に意識できていれば新陳代謝により3ヶ月程度で徐々に効果が現れます。
ですが、今まで積み重ねてきた生活習慣を変えるのは難しいですよね。そもそも今までの生活に対応するように今の体になっているので、改めるにはその体の作りに反抗しなければなりません。かなりの労力が必要なのです。毎日常に意識するのは至難の業。
ということを踏まえるとエクササイズで導いてあげるのが有効なのです!24時間の中のたった数分なので、しっかり調整しましょう(^_−)−☆
O脚改善エクササイズ
簡単な2種類を今回は紹介します。目的とポイントを押さえて毎日頑張ってみましょう。
脚まっすぐエクササイズ
- 踵をくっつけ、膝と膝が1番近づく(またはくっつく)位置までつま先を開きます。(股関節が外旋されて膝が正面を向くはず。)そこで内腿にキュッと力を入れていきましょう!
- 内腿に力をいれたまま、膝の向きが変わらないように開いたつま先を徐々に閉じていきます。
- 出来るかぎり閉じた位置で1分間キープします。膝を外に向けながら内腿を締めるのがポイント!
- 終わったらブラブラして筋肉を緩めましょう。
これを1日に1回〜数回行います。
股関節・膝関節・足首のゆがみ改善と、内転筋の強化を兼ねたエクササイズなので捻れ矯正にも効きます。膝を外に向ける意識で内腿にしっかり力を入れていきましょうね!
座禅ストレッチ
O脚に見える原因として、膝下の外側筋肉の張り出しがあります。O脚さんは外側に重心が乗りやすいことと、歩くときに足首のねじれが生じやすいことで前脛骨筋・短腓骨筋・長腓骨筋・長趾伸筋・長母趾伸筋が張っていることが多いです。 すねの骨から外側が盛り上がっていればいるほど発達している証拠です。

ここを緩めて張りを取ってあげることで膝下がすっきり見えます。また、エクササイズでバランスが良くなってくると外側への荷重も減ってくるので次第にここの張りは取れてきます。 座禅は両足ともストレッチされるのでおススメ。難しい場合は片足ずつ行いましょう。コツは足の裏を内側に向けながら足の甲を伸ばすことです。

体が硬くてそもそも出来ない方は、正座の体勢から膝を持ち上げる・立ったまま足の甲を床につけるなどでもOK。また、筋膜はがしローラー等を使ってスネの外側をほぐしてもいいですよ。
まとめ
諦めていたO脚も日々のエクササイズや意識がけで徐々に改善していきます!まずは3ヶ月、続けてみて下さいね。
体に正しい使い方を覚えさせて歪みにくい体を手に入れましょう!
コメント