なんだか胸が固まってる気がする?深呼吸が苦しい理由

不調改善&メンテナンス

「深く息を吸いにくい」

「胸が広がらない感じがする」

「姿勢を正すと苦しい」

年齢のせいかな、運動不足かな、と思われがちですが、実はその違和感、肋軟骨が関係していることがあります。

肋軟骨ってどんな役割?

肋軟骨は、肋骨と胸骨をつないでいるクッションのような組織です。

この肋軟骨があるおかげで

  • 呼吸のたびに胸郭が広がる
  • 体の動きに合わせて胸がしなやかに動く

といったことが可能になっています。

つまり、呼吸・姿勢・体の動きの土台になる存在です。

肋軟骨は加齢で固まる?

肋軟骨はもともと柔軟性のあるしなやかな組織ですが、実は加齢とともに少しずつ固くなっていきます。

その理由は加齢とともに

  • 水分量が減る
  • 弾力が低下する
  • カルシウムが沈着する

といった変化が起こるからです。

この変化が進むと、**骨化(石灰化)**と呼ばれる状態になり、軟骨が骨に近い性質へと変わっていきます。

一度しっかり骨化してしまった部分は、残念ながら元の柔らかい軟骨には戻りません。

ここで大事なのが、肋軟骨は、動かしている人ほど固まりにくいという点です。

なぜかというと、肋軟骨は血管がとても少ない組織だから。

筋肉のように血流で栄養が届くのではなく、

  • 押される
  • ゆるむ

という圧の変化によって水分や栄養の出入りが行われています。

呼吸や胸郭の動きがあると、

  • 肋骨が広がる
  • 肋軟骨が圧縮される
  • 戻る

この繰り返しが起こります。

すると

  • 水分が保たれやすい
  • 乾燥しにくい
  • 石灰化が進みにくい

という状態を保ちやすくなります。

逆に、

  • 呼吸が浅い
  • 猫背で胸がつぶれている
  • 胸郭がほとんど動いていない

こうした状態が続くと、**「使われていない軟骨」**になり、固くなるスピードが早まりやすくなります。

「固まる前」に動かすことが一番の予防

肋軟骨は、いきなり骨になるわけではありません。

  1. 弾力が落ちる
  2. 動きが減る
  3. 石灰化が進む

という段階をたどります。

この途中で呼吸や胸郭の動きをしっかり入れてあげると、まだ残っている柔らかさを使い続けられ完全に固まりきるのを遅らせることができるのです。

だからこそ、固まる前に日頃から動かすことが大切なんです。

もう硬くなっていたら意味はない?

いいえ、そんなことはありません。

たとえ肋軟骨そのものが硬くなっていても、

  • 肋骨
  • 胸椎(背骨)
  • 肋間筋
  • 肩甲骨まわり
  • 横隔膜

こうした周囲の可動性を高めてあげることで、胸郭全体は十分に動きやすくなります。

実際に、「呼吸が深くなった」「胸が楽に広がる」「姿勢がとりやすくなった」と感じる方はとても多いです。

「戻らない」と「良くならない」は別。

肋軟骨そのものを若返らせることはできなくても、

  • 今より動く
  • 今より息が入りやすい
  • 今より姿勢が楽

これは十分に可能です。

大切なのは、肋軟骨だけに注目するのではなく、胸郭全体を一緒に動かしてあげること。

今日からできる肋軟骨を固めにくくする呼吸体操

肋軟骨を守るいちばん簡単な方法は、深く・ゆっくり胸郭を動かす呼吸です。

特別な運動は必要ありません。1日数回でも「胸が広がる・戻る」を感じられれば十分です。

基本の肋骨ひろがり呼吸(座ってOK)

① 姿勢を整える

  • 椅子に浅めに座る
  • 背中を反らしすぎず、頭が上にスッと伸びるイメージ
  • 肩の力は抜きます

② 手を当てる

  • 両手を肋骨の横(脇腹)に軽く添える

③ ゆっくり吸う(4秒くらい)

  • 胸を張るのではなく肋骨が横と後ろに広がるイメージ
  • 手が外に押されるのを感じます

④ ゆっくり吐く(6秒くらい)

  • 肋骨が内側に戻っていく感覚
  • お腹と胸が一緒にしぼむイメージ

これを 5呼吸 × 1〜2セット

※ポイント(ここ大事)

  • 大きく吸おうとしなくてOK
  • 痛みが出るほど広げない
  • 「じわーっと動く感じ」が正解

呼吸は肋軟骨の体操のようなもの。勢いよりも、丁寧さが大切です。

※こんなタイミングがおすすめ

  • 朝起きたあと
  • お風呂あがり
  • 寝る前
  • デスクワークの合間

「1日1回しっかり」より思い出したときに少しずつが続きやすいですし効果があります。

硬くなっている人ほど、最初は

  • 広がりにくい
  • 左右差がある
  • 息が入りにくい

と感じるかもしれませんが、それでも大丈夫。

動かしてあげることで、使える範囲は少しずつ広がります。

また、仰向けでストレッチポールに乗りながら今回ご紹介した呼吸を行うと、自然と力が抜け胸がよりひらきやすくなります。

肋軟骨そのものを柔らかくする道具ではありませんが、胸郭や背中の動きをサポートしてくれるため、呼吸が浅くなりがちな方には取り入れやすいアイテムです。

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肋軟骨は、動くことで潤いを保つ組織です。

この呼吸やストレッチポールを、今日から生活の中に取り入れてみてください。

まとめ

肋軟骨は加齢とともに固くなり、骨化すると元には戻らない組織です。

一番の予防は、深く動く呼吸と胸郭の動き。すでに硬くなっていても、周りの可動性を高めれば今より楽になります。

「年齢だから仕方ない」で終わらせず、今の体でできることを続けていきましょう。

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