梅雨時期に足がチリチリと痒くなってきたら、それは汗疱かもしれません。よく見ると小さな小さな水泡がたくさんあり、痒みが強いのが特徴です。出来初めは痒みで気付くことが多いようです。
皮膚科でも水虫と間違われがちな皮膚炎なので注意が必要です。今回は原因不明で治療法もない汗疱の改善方法を体験記を含めて書いていきます!
梅雨に酷い痒みと共に発症!
汗疱は原因不明ですが梅雨の時期に発症することが多い皮膚炎です。私自身も初めて汗疱を発症したのはある年の梅雨時期です。
突然の発症に驚き、原因はなんだろう?と発症までの数日間を遡ると普段と違う行動がありました。それはスポーツジムでのレンタルシューズ。
ジムでシューズを借り、裸足の状態で一度履いてしまいました。その後、靴下を購入しその日はトレーニングをしたのを覚えています。
数日後に足の裏がとてつもなく痒くなり、初めは気にしてなかったもののあまりの痒さと症状が変わらないことに「水虫を移されたかな…」と足をじっくり見てみると皮膚の中に無数の小さな水泡を発見!!
水ぶくれのように皮膚の上にぽこっと盛り上がるものではなくて、水泡が皮膚の中に埋まってるような。見れば見るほどあちこちに同じものが!ゾゾーっとしたのを覚えています。集合体恐怖症の人は耐えられないかもしれません(><)
とにかくその小さな一つ一つが痒いので全体的というよりチリチリした局部的な強い痒みが集中している感じです。
皮膚科で水虫と間違われる
注意しなければならないのが皮膚科でも水虫として薬を処方されることがあることです。
出来た水疱は自然に硬くなり皮が剥け治っていくのですが、毎日新しい水泡が出現してきます。治ってもまた別の箇所に新たな水疱が出来…の繰り返し。水泡で痒いのと治りかけで皮が剥けている状態が合わさり足裏は見るも無惨な状態になっていきます。
私は少しただれてきた段階で皮膚科へ駆け込みました。やはり初めに処方されたのは水虫用の軟膏です。
これを塗れば良くなっていくと少し安心したのも束の間、塗れば塗るほど赤くただれて炎症範囲が広がるばかり。汗疱は水虫と間違われやすいですが、水虫の軟膏は逆効果です。
再受診してようやく『汗疱』と診断され、「フルオシノニド軟膏0.05%」を処方されました。
ステロイド系の強い薬ですが、これを処方されてから急速にではないけど徐々に徐々に快方へ。(酷かったですからね、ただれ具合が。)
できては治りできては治りを繰り返しましたが、薬のおかげで初めの頃のような酷い状態にはならず、秋口には気にならない程度にまで落ち着きました。
にしても梅雨〜秋までって長いですよね。かなりしぶとかったです。ちなみに汗疱は水虫のような細菌性ではないので人には移らないそうです。
再発!なかなか治らない汗疱
汗疱の厄介なところはとにかくしぶといこと。一度発症したら年単位で繰り返す方が多いようです。冬は落ち着くのですが、決まって梅雨時期に発症するのです。
私もすっかり治り汗疱のことなんて忘れていましたが、翌年の梅雨時期に足にぴりぴりとした痒みを感じました。なんとなく嫌〜な予感がして足をチェックしたら小さいプチプチが皮膚にたくさん!
昨年のことを思い出し愕然としました。
酷くなる前にと残っていた昨年処方された軟膏をさっそく塗り、初期の段階から塗ったおかげか昨年みたいに酷いただれになる事はありませんでした。ただ、出来ては硬くなり皮が剥け、その間にもたくさん新しい汗疱が浮き上がり。その繰り返しが数ヶ月続きました。
もう本当にしつこいです。汗疱は。
それまでしていたフットネイルも水虫みたいなボロボロ皮が剥けた足じゃ行けないし、サンダルを履くのも恥ずかしかったです。毎日毎日新しく生まれてくる汗疱のチェックをして集団を見つけては落ち込んでいましたね。
その年は手までぴりぴり痒くなってきて、よーく見ると同じような小さな汗疱をいくつか発見。足はまだ目立たないから良いものの、手が足のようにボロボロになったら…と思うと本当に心配でした。
幸い、目立つほどボロボロにはならず小さな汗疱が出来てはうっすら皮が剥けるを繰り返す程度で終わりました。
汗疱はいったん発症するとしつこい上に特効薬がないため、酷くならないように早めに軟膏を塗ることをおすすめします。
あれから6〜7年くらいたちますが、いまだに梅雨の時期になると出現します。ですが、初めの段階で「フルオシノニド」をこまめに塗りながら過ごしているとそこまで酷くはなりませんし治りも早いです^ ^
前ほど神経質に汗疱を探すこともなく、皮が剥けてきて気付くような感じで心も穏やかに梅雨を過ごせるようになりました^ ^
汗疱についての情報
汗疱についてはまだ解明されていないことが多く情報もまちまちです。
今わかっている事についてまとめてみました。
原因について
汗疱は汗が汗腺から外に出られず皮膚内のPHが低くなり炎症が起きていると言われています。
原因ははっきり分かっていないようで、現時点で考えられるのは以下の要因です。
- 多汗症
- 金属アレルギー
- 慢性の副鼻腔炎や扁桃炎
- 喫煙
- ストレス
- 自律神経失調症
あとは梅雨の時期に発症しやすいことから、高温多湿や足の蒸れや雑菌の繁殖?も関係があるのかもしれませんね。ジムのレンタルシューズを素足で履いてしまった数日後に発症というのもタイミング的にどうしても関係が全くないとは思えず。やはり水虫のように菌による病気ではないので他人には移りませんが、蒸れや雑菌下では汗疱が起きやすくはあると思います!
なるべく同じ靴を長時間履かないようにしたり、入浴時はよく洗いよく乾かすなども予防になると思います。
また私の経験上、強い洗剤を素手で扱った数日後に出来る確率が高いような気がするので、皮膚を通して体内に入り汗疱として足に現れるのかもしれませんね。
症状について
足や手に小さな水泡が多数発生します。大きさはだいたい粟粒大ですが、水泡同士が融合してそれ以上の大きさになることもあります。
出来はじめにとても強い痒みがあり、3週間ほどで水泡が破れ皮が剥けて治癒します。皮が剥ける頃には痒みはあまりないですが、その間にも水泡は場所を変えて次々に発生してくるので常に痒みと戦う感じになります。
発症時期は梅雨時期が多く、秋になると徐々に収まってくる特徴もあります。一度発症したら再発しやすいのでしばらく付き合っていくことになります。悪化しないようにすることが大切です!
ちなみに、細菌性の炎症ではないので見た目は水虫っぽいですが人には移りません。誤解をされやすい症状なので初めに説明をしておくといいかもしれませんね。
汗疱に効く商品一覧
汗疱には特効薬がありません。私は皮膚科で処方されたステロイド系の軟膏『フルオシノニド』が1番効きましたが、効果を発揮するものは人それぞれのようです。市販で購入できる『これで汗疱が治った!』という商品をいくつか紹介しますので、色々と試してみるのも良いかと思います^ ^
●市販のステロイド軟膏【フルコート】
外用ステロイド「フルオシノロンアセトニド」が含まれた市販薬。私が皮膚科で処方されたステロイド軟膏の少し弱いタイプになります。汗疱にはステロイドがよく効くので、まずこれから試してみるのもいいですね!
●非ステロイドの皮膚炎軟膏【コーフル】
ステロイドが気になる場合はこちらのコーフルが汗疱に良く効くと評判です!これだけで治ったという方も沢山いるので試す価値ありです。
●皮膚炎には皮膚の健康を保つビタミンH【ビオチン療法】
皮膚科によっては軟膏と一緒にビタミンHであるビオチンも処方されるようです。ビオチンは皮膚の健康を保つ働きがあるので欠乏すると皮膚炎になりやすくなります。アトピーや皮膚炎にはよく使われる療法です。食事ではレバーや卵黄などに多く含まれますが、毎日の食事では足りなくなってしまう方はサプリメントがおすすめです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?私の体験記も含めて書かせていただきました。
なかなか治らない汗疱に悩んでいる方の参考になればと思います^ ^
原因は人それぞれ違うと思うので、汗疱と付き合っていくなかで出来やすい環境やタイミングなどを見つけて改善を目指していきましょう!
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