お腹を引っ込めるために腹筋を頑張っているのになかなか効果がでない。そんな方は少なくないはず。お腹をつまんだ時に硬さがある方は凝りが原因で痩せにくくなっている可能性が。
硬く縮んだお腹は冷えて脂肪がつきやすく、腹筋をしても効果が出にくく逆効果になる事もあります。
そんな方はまずお腹をゆるめて血行促進しましょう。腹筋の効果も劇的に変わりますよ!
お腹はどうして凝るの?
「凝り」と聞いて思いつくのは肩凝りや首凝り。でも実はお腹も凝ります。血行が悪くなり筋肉が硬くなった状態です。お腹の凝りはなかなか感じにくく自覚していない方も多いはず。
デスクワークや家事や育児…お腹側を縮めて行う作業ってとても多いですよね。常にお腹の筋肉が縮んでいる状態になります。筋肉が縮んだまま動かされずにいると血行が悪くなり硬くなってしまうんです。座った時に背中が丸くなったり猫背姿勢の方は更に縮みやすくなっています。
その状態で筋トレをしても筋肉活動が少なく脂肪燃焼もうまくいきません。筋肉作りも脂肪燃焼も血液を通して栄養を運んだり脂肪を分解して排出したりしています。筋肉が硬く癒着した部分はなかなかその活動がスムーズにいかないのです。
お腹が凝っている人は、まず筋肉の質を改善して血流を改善し酸素や栄養が行き届き老廃物が回収されるようにすることから始めましょう。そうすることでトレーニングの効果もぐんと変わってきますから。
お腹の筋肉とは??
お腹の筋肉は腹横筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹直筋、錐体筋の5種類あります。
お腹の前側にある筋肉は「腹直筋」。この筋肉はシックスパックになる筋肉です。
腹直筋の下には聞き馴染みのない小さな筋肉「錐体筋」があります。錐体筋についてはこちらをご覧ください。
その他の3つの筋肉「腹横筋」「内腹斜筋」「外腹斜筋」は側面にあり、中央で広い腱筋膜によりつながっています。
実質上、正面に位置するのは腹直筋だけ。ですのでお腹を丸めた時に縮まる筋肉は腹直筋なのです。体を丸くして生活をしている方は腹直筋が縮んでしまうんですね。
腹直筋の位置は肋骨から恥骨まで。硬くなってしまうと肋骨の動きも制限され、骨盤も後傾します。まずは腹直筋を柔らかくし血行促進、きちんと機能する筋肉に改善する必要があります。
お腹が凝るとどうなる?
お腹が凝ってしまうとどうなると思いますか?自覚のあまりないお腹の凝りですが、実はお腹だけではなく全身の不調にも繋がってきます。
お腹ぽっこり
腹直筋が硬くなることで覆っている腹腱膜まで硬くなり腹筋全体の血行が悪くなります。お腹を触った時に冷たい感じがしたら要注意。血行が悪く冷えたところには脂肪がつきやすく内臓脂肪・皮下脂肪ともについてきます。
動かさない筋肉は硬くなり脂肪も付きやすくそして落ちにくいのです。脂肪を落とすには動く筋肉にしてあげることが1番効果的なのです。
便秘
腹筋の血行が悪くなることでその内側にある内臓の動きも悪くなります。体を丸くした体勢は内臓も下がり腸が圧迫されますので、腸の動きも悪くなり便秘症になりがちです。
慢性の便秘や内臓の冷えはお腹の凝りが原因の場合も実は多いのです。
腰痛・肩こり・首こり
お腹が凝っている方は腹直筋の影響を受け骨盤後傾・猫背になりやすいので腰や背中に負担がかかります。背中が丸くなると自然と頭が前に出てしまいますので、肩や首にもストレスがかかります。
筋肉は縮んだままでも凝りますが伸ばされた状態でも凝ります。要は動きがない、血行不良が凝りの原因なのです。
ですので、お腹が凝っている方は背中側も凝っている事が多いのです。
内臓機能低下
お腹の凝りが重度になると子宮・大腸・小腸・肝臓・腎臓ほか内臓機能全ての血行不良につながる場合もあります。
なんとなく怠い、疲れる、張る などある時は代謝機能が低下している可能性があるので注意しましょう。
特にパンパンに張った硬いお腹や冷たいお腹は要注意です。
ホルモン神経系の乱れ
内臓機能が低下するのと同じく、ホルモン分泌や自律神経にも影響が出る場合も。
前屈み猫背姿勢になることで肋骨が下がり横隔膜の動きも悪くなります。自然と呼吸も浅くなり気分が落ち込みぎみになります。
お腹の凝りを改善することで心の健康にも役立つのです。
お腹の凝り解消ストレッチ
お腹が凝り固まることでこんなに影響があるんですね。逆に考えるとお腹の凝りを解消するだけで脂肪燃焼や筋肉強化効果が劇的に変わったり、心身の不調が解消することもあるということです。
猫のポーズ
- うつ伏せになって横に手を置きます。
- 余裕があったらゆっくり腕を伸ばします。
- そのまま30秒キープします。
腕を伸ばすと腰が痛い方は無理をせず肘までにしましょう。肘まででも普段の前屈みの姿勢と比べるとかなり伸びています!ストレッチは無理をすると逆効果になるので気をつけてくださいね。
その他にもお腹を伸ばすストレッチはたくさんあります。
腕を伸ばして背伸びをするだけでも効果はありますので、お腹をよく伸ばし動かす習慣をつけることから始められるといいですね。
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まとめ
お腹が凝り固まると脂肪が燃焼しにくくなるだけでなく内臓や内分泌系にまで影響がでてしまう可能性があります。
腹筋で鍛えることも大切ですが、ストレッチで血行促進もしてみましょう。また、縮まない生活を心がけることも大切です。
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