骨盤底筋は子宮や内臓を下から支えているハンモックのような筋肉です。骨盤底筋が弱くなると下腹部に脂肪が付きやすくなったり子宮機能の低下やホルモン分泌にまで影響が出てしまいます。
骨盤底筋トレーニングは毎日続けると尿漏れや膣の緩みなどが改善され約1ヶ月で膣が締まった効果を実感できるはず。内側から刺激して更なる女子力アップを目指しましょう!
骨盤底筋とは?
骨盤底筋とはその名の通り骨盤の下についている筋肉でインナーユニットのひとつです。
このインナーユニットは腹腔という袋の中にある内臓や子宮を定位置で支える役割や体幹を安定させる役割があります。
上が横隔膜、下が骨盤底筋。その周りは腹横筋・多裂筋です。
このどれかが弱くなっても腹圧が弱くなりインナーユニットのバランスが崩れます。骨盤底筋は一番下で子宮を支えている女性にはとても大切な筋肉です。
緩んでしまうとどうなるか?
ではこの骨盤底筋が緩んでしまうとどうなってしまうのでしょうか。腹腔内の内臓や子宮を支えることが出来なくなり下にさがってきてしまいます。そうなるとそれら臓器の血流が悪くなってしまい、冷えたり本来の機能が発揮できなくなってしまいます。
特に1番下にある子宮は上からの内臓に押されてしまうので1番影響が出やすい部分なのです。
代表的なものが生理不順や便秘。それが続くと婦人科系、消化器系の不調の原因に。下の方に内臓が下がるため痩せていても下腹だけぽっこりしてきます。それ以外にも膣の締まりも弱くなり尿もれや性生活での悩みなどもにも繋がります。
たかが骨盤底筋ですが、緩むことが原因の一つとなって現れる不調は想像以上に多いのです。
骨盤底筋、なぜ緩むの?
緩んでしまう原因は、現代の生活で骨盤底筋を使う動作が激減したというのがひとつあげられます。
骨盤底筋を使う動作とは、例えば畑仕事・和式トイレ・雑巾掛けなどです。
現代はいかに楽に同じ作業をできるか?という部分で長けてきているので、筋肉をあまり使わなくても楽に作業が出来るようになっています。
それはとても素晴らしいことですが、その代償として筋力が低下しているのは事実。現代の女性が骨盤底筋が弱い傾向にあるのもそのためです。
そして、もう1つの原因は出産です。
出産すると骨盤底筋は人生最大に伸ばされて緩んでしまいます。
そこから生活で使っていくことで徐々に元に戻るのですが、現代のように骨盤底筋を使う機会が少ない生活をしていると筋肉は伸びきったまま。
現代では特に意識して骨盤底筋を使っていく必要があるのです。
女性の方が緩みやすい理由
女性の方が骨盤底筋がゆるみやすい理由は、女性の方が組織が柔軟に出来ているということもありますが、骨盤底筋の構造というのが大きく関係してきています。
女性の骨盤底筋は骨盤の形状から男性より面積が広く、そして子宮口があるので穴が1つ多くなっています。そもそもの構造が男性よりも強度が弱くなっているのです。
骨盤が広いのも緩みやすいのも全て出産に備えてのこと。男性のように硬く狭い骨盤は出産には向いていないのです。
骨盤底筋トレーニング
骨盤底筋はトレーニングで比較的効果が現れやすい筋肉です。簡単な動きなので習慣にして頑張っていきましょう。
⚫︎寝たまま骨盤底筋トレーニング
- 仰向けで寝て膝を立てます。
- お尻の穴と膣に順に力を入れながらお尻を上げていきます。(この時、骨盤は後傾にしましょう)
- 膣が1番締まってると感じるところで10秒キープ。(感覚で大丈夫です)
- ゆっくりお尻を下げてきます。(背骨1本1本下ろしていくイメージで)
まずはここから!骨盤底筋が締まる感覚が分かるまで毎日5セットくらい行いましょう。
⚫︎立ったまま骨盤底筋トレーニング
お尻の穴と膣を締める感覚がわかってきたら、いつでもどこでもできます。
かかとを上げるのと同時にお尻の穴と膣をキュッ!と締めて、かかとを下ろした時に緩めます。
緩めて締めてのくりかえしがトレーニングになるので、気がついた時に何回でも続けてやりましょう。
⚫︎器具を使って骨盤底筋トレーニング
骨盤底筋を鍛えるトレーニング器具もあります。膣を直接トレーニングするもの、内転筋を使って骨盤底筋群をトレーニングするもの。それぞれ使い分けると効果的です!
《緩んだ膣を直接トレーニングするならこれ!》
《骨盤底筋群をトレーニングするならこれ!》
まとめ
骨盤底筋の締める・緩めるは見た目では分からないので、自分の意識が大切です!
膣とお尻の穴を両方意識するのがポイント。頑張ってトレーニングを続ければ早い人で2週間くらいで効果を感じるはず!
慣れてくるといつでもどこでも出来ちゃうので、密かに女子力アップしちゃいましょう(^_−)−☆
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