歩く時に膝が曲がっている人は実はとても多く、高齢による筋力低下だけでなくまだまだ若い20代30代でもよく見かけます。
どんなにオシャレをしていても膝が曲がっていると途端にカッコ悪く見えてしまいますよね。
膝はどうして曲がってしまうのでしょう?今回は歩く時に膝が曲がってしまう原因を書いていきたいと思います!
大腿四頭筋が弱い
膝が曲がってしまう原因の一つ目は大腿四頭筋の弱さです。大腿四頭筋は太ももの前側の筋肉で、膝を伸展させる(伸ばす)作用があります。この筋肉が弱くなってしまうと膝を伸ばす力が足りずに曲がってしまいます。また、後ろと前を比較した時のバランスで前側が弱い場合も膝が曲がりやすくなります。
歩くことが少ない人は大腿四頭筋の筋肉が弱くなってしまいます。日頃から積極的に歩き、特にエスカレーターより階段を使うなど心がけると大腿四頭筋の強化になります。
ハムストリングが硬い
膝が曲がってしまう原因の二つ目が、ハムストリングの硬さです。ハムストリングは太ももの後ろ側の筋肉で、膝を屈曲させる(曲げる)作用があります。この筋肉が強くなりすぎていたり硬くなっていると膝が伸ばしづらくなってしまいます。
ハムストリングは座ることが多い生活をしていると硬くなってしまいます。毎日ストレッチをするなど膝を伸ばす習慣をつけて固まってしまわないように気をつけましょう。
大臀筋が弱い
膝が曲がる原因の三つ目は大臀筋の弱さです。大臀筋はお尻の筋肉で、歩く時に踵地面からくる衝撃を吸収し、体(骨盤から上)が前に倒れないように支えてくれています。大臀筋が弱くなってしまうと踵着地がうまく出来ずペタペタ歩きになってしまい、さらに体幹を支えることが出来ずに上体が前に傾いてしまいます。実際にやっていただくと分かると思いますが、どちらも膝が前に曲がりやすくなってしまう歩き方です。
臀筋は歩行にとても大切な大きな筋肉です。ワイドスクワットやヒップリフトなどのトレーニングで日頃から臀筋をしっかり使っていけるよう強化しましょう。
慣れないハイヒール
そして四つ目はハイヒール歩きです。ハイヒールで膝が曲がってしまっている人はよく見かけますね。
ハイヒールを履いた時は踵から着地せず膝を伸ばして踵と爪先をほぼ同時に着地させる歩き方が理想です。それがキレイに歩くコツでもあります。
しかしハイヒールに慣れていないと踵着地が出来ないことで体が前重心になり、膝が曲がってしまいます。また、人は重心が安定しないと腰を落とすことで重心位置を下げ安定感を出します。ハイヒールで不安定になることで自然と重心位置を下げた結果、膝が曲がってしまうこともあります。
ハイヒールで膝を曲げずに綺麗に歩くためには前重心になる体を支える体幹がとっても重要です。その中でも内転筋・腹筋・背筋を使っていくことが要になりますので体幹トレーニングを重点的におこなっていくと良いでしょう。
膝を伸ばすと腰が痛い!?
ここまでは歩く時に膝が曲がる原因について書いてきましたが、いざ膝を伸ばして歩こうとすると腰が痛くなってしまう場合があります。これでは改善しようにも出来ないですよね。原因は悪い姿勢のまま固まってしまっているから。
いつも膝を曲げて腰を落として歩いていると骨盤が後傾した状態になります。それに伴い上半身は猫背に。
その姿勢で固まってしまっていると、いざ膝を伸ばして姿勢を意識した時にどうなるでしょうか。そう、後ろに倒れていた骨盤が前へ傾き腰が緊張状態になります。これが姿勢を意識した時に起こる腰痛の原因です。
更に猫背を治そうと胸を張ることで、もっと腰は緊張してしまい痛くなってしまいます。
長年このような姿勢で生活をしていると背中や腰の筋肉・筋膜は使われないだけでなく伸びたまま固まってしまうので、緊張した時や動かした時に痛みを感じやすいのです。腰の筋肉・筋膜が固まらないように日々ストレッチなどをして動かしていくと良いでしょう。既に固まってしまった筋肉・筋膜も継続して動かしていく事で柔軟性を取り戻しますので、根気よく続けてみてくださいね。
まとめ
歩くときに膝が曲がる原因は筋肉の弱さまたは筋肉の硬さと様々ですね。歩くことの少ない女性は筋力不足で膝が曲がる事が多く、座りっぱなしの男性では筋肉の硬さで膝が曲がることが多いように思います。どちらにせよ、前後のバランスが悪いと思われますのでトレーニングとストレッチを合わせて行っていくと良いでしょう。
歩き方は意識的な影響も大きいので、颯爽と爽やかに歩くよう心がけていきましょうね!
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