足に何かしらの問題を抱えている人は意外と多いものです。その中でも歩く時の足裏の痛みは男女共に特に多い症状。
足裏といっても指の付け根だったり土踏まずや踵だったりとさまざまです。痛む箇所ごとにその原因を見ていきましょう。
痛む箇所は?
歩く時に痛む箇所はどこですか?痛む範囲と考えられる原因が以下になります。
- 親指の付け根
- 小指の付け根
- 人差し指・中指・薬指の付け根間
- 指の付け根中央
- 土踏まず
- 踵側
親指の付け根が痛い
親指の付け根が痛い場合は『強剛母趾』『種子骨炎』『外反母趾』が考えられます。
親指を反らした時に親指の付け根が痛む場合は『強剛母趾』の可能性が。MTP関節(上から二番の関節)の変形性関節症で、軟骨がすり減ったり骨棘が出来ることで痛みを生じます。歩く時や立ち上がりでも親指が反らされるので痛みます。
歩く時やつま先立ちなど親指側に体重をかけた時に親指の付け根が痛む場合は『種子骨炎』の可能性大。親指の下には種子骨という二つの出っ張りがあり、その間を親指の筋肉の腱が通ります。ハイヒールやつま先立ちなどで母趾に体重を乗せることが多い方が発症しやすく、その中に外反母趾も併発している方も多くいます。
靴を履いて歩くと親指の付け根外側が痛い場合は『外反母趾』の可能性があります。外反母趾では親指側の見た目の変形が起こるので判断が容易です。母趾がくの字に曲がり外側に骨が出っぱるので靴を履いた時に擦れて痛みます。ハイヒールや前重心、内股など親指側に重心をのせている方や、つま先が細く足に合っていない靴を履いている方が多く発症します。足裏がうまく使えていないので、扁平足や開張足も併発している場合もあります。
いずれも重症でない限りは基本的に保存療法です。痛い部分に負担を与えないような生活とインソールを使用します。変形がひどい場合には手術になることもあります。
他にも親指に急な激痛が発症した場合は『痛風』の可能性もあります。
小指の付け根が痛い
小指側の痛みは『内反小趾』の可能性があります。外反母趾が親指だったのに対して内反小趾は小指側の変形です。靴(特につま先が細くなっている靴)を履いて歩いた時に小指の付け根外側の出っ張りが痛みます。
こちらも足に合っていない靴を履き続けることで起こり、外反母趾と併発している方もいます。足に負担のかけない靴選びやインソールなどで対応します。
人差し指・中指・薬指間の付け根が痛い
人差し指と中指の間もしくは中指と薬指の間の付け根が痛い場合は『モートン病』が考えられます。指の付け根を通る神経が圧迫されて起こる神経障害なので、痛みの他に指先のしびれも出るのが特徴です。ハイヒールを頻繁に履いていたり、しゃがむ事が多かったり、指先に圧力をかけ続けることが多い人が発症します。バレリーナなどにも多い疾患です。
こちらも基本的には保存療法となり、ハイヒールの使用を中止したり患部に負担のかかる作業は控えます。痛み止めを打つ場合もあり、それでも治らない場合は手術になることもあります。
指の付け根中央が痛い
指の付け根中央が痛い場合は『中足骨骨頭痛』『足底筋膜炎』の可能性があります。
体重をかけた時に中央が痛い場合は『中足骨骨頭痛』が考えられます。足の横アーチが潰れてしまう開張足が原因となっていて、歩く時などで体重を乗せる時に中央の中足骨頭に負荷がかかりすぎる為、痛みや痺れなどが出てしまいます。中央にタコが出来やすい人は開張足になっている可能性が高いので注意です。
朝の動き出しや歩き出しに指の付け根の少し土踏まず寄りが痛む場合は『足底筋膜炎』が考えられます。足底筋膜は縦アーチを作る筋膜で、ランニングやスポーツなどオーバーワークが原因となります。扁平足やハイアーチなど縦アーチの崩れも発症しやすい要因になります。
どちらもインソールやテーピングなどで負担を低減しながら保存療法が基本です。
土踏まずが痛い
土踏まずが痛い場合は『足底筋膜炎』の可能性があります。朝の動き出しや歩き出しに痛みます。オーバーワークや足裏の柔軟性低下、アライメントの崩れなどが原因になります。こちらも保存療法で炎症を抑えながら足裏のメンテナンスを行っていきます。
踵が痛い
踵が痛い場合も『足底筋膜炎』が考えられます。足底筋膜炎で痛む一番多い箇所です。次いで土踏まずになります。痛む箇所は踵の少し遠位内側。同じく朝の動き出しや歩き出しに痛みます。
足底筋膜炎についてはこちらで詳しく書いていますので読んでみてくださいね!
まとめ
一言に『歩く時に足の裏が痛い』といっても原因は色々ありますね。そしてその殆どが足の使い方やバランスの崩れが原因です。痛みが治ったら再発しないように足裏を整えていきましょう!
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