顔の歪みや口の開けにくさを感じたら要注意!顎関節症チェック

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鏡を見た時に顎のラインや頬の位置が左右で違うと思ったことはありませんか?顔の歪みは顎関節症から起こることがあります。

顎関節症というと顎関節が痛んだり音がするなどの症状を思い浮かべますが、気付いていないパターンもあります。歯をくいしばる癖、睡眠時に歯ぎしりをするなど思い当たることがあれば痛みがなくても今一度チェックをしてみましょう。

顎関節のしくみ

顎関節は1日に2000〜3000回も動く使用頻度が高い関節です。そのため関節には摩擦を軽減するための関節円板があり下顎骨(下あご)を動かす度に動き関節を守っています。

顎関節の動きは特殊で、頭蓋骨に下顎骨がぶらさがっているようなイメージです。下顎骨を下げる(口を開く)動きは重力の力もありあまり力はいりませんが、下顎骨を上げる(口を閉じる)動きは食べ物を噛む時にも使うため相当な力が必要です。噛む力は50㎏の人で50㎏。奥歯に関してはその倍ほどまでになります。

このため、口を開く時の筋肉は外側翼突筋だけですが、口を閉めるときに使う筋肉は強い力を発揮できるように咬筋・側頭筋・内側翼突筋と3つあるのです。

咬筋と側頭筋は簡単に触れる事が出来る表層部にあります。実際に触れてみましょう。歯を噛み締めると盛り上がるように固くなる筋肉があるはずです。エラ付近で動く筋肉が咬筋。ここはエラ張りの原因になります。側頭部で動く筋肉が側頭筋。緊張型頭痛の原因になります。

内側翼突筋と外側翼突筋は深層部にあるので触れることが少し難しくなります。どちらも口腔内から触れることが出来、奥歯の下の方が内側翼突筋奥歯の上の方が外側翼突筋です。外側翼突筋は関節円板に付着しているのでバランスが崩れる事で顎関節にも不具合が生じます。

直接咀嚼に関係するこれらの筋肉以外にも、下顎骨の下には舌骨という小さな骨があり、下顎骨と脛骨を結ぶ基点となりバランスを保っています。

これら舌骨筋たちは下顎骨を緩めたりする作用もあり、顎関節の動きにも影響を及ぼします。

顎関節に不具合がある時には、この筋肉群のバランスも崩れている可能性があるので同時にケアをしていけると良いでしょう。

顎関節症チェック

顎関節症の症状としては『顎関節の痛み』『顎関節を動かした時に音が鳴る』『口が開けづらい』などがあります。ですが、普段あまり口を大きく動かさない人は歪みや可動制限に気付かない場合もあるのです。そのまま放置すると悪化して痛みがでてきたり頭痛や首肩こり、顔全体の歪みなど起こってきます。痛みがなくても一度鏡を前にチェックしてみましょう!

開口テスト

顎関節の可動チェックテストです。口を開いて指を縦に3本入れてみましょう。痛みも違和感もなく入ったら問題なしです!入らなかった・音がする・違和感がある・痛みがあるなどを感じたら顎関節の可動に問題がある顎関節症かもしれません。

歪みテスト

顎関節の左右歪みチェックテストです。

  1. 上を向き口を軽く開きます。
  2. ゆっくり口を閉じ軽く噛み合わせてからゆっくり正面を向きます。(チェック①)
  3. 次に鏡を見ながら口をゆっくり開いてみましょう。(チェック②)

チェック①で下のイラストのように顎までが直線上にありますか?ズレているようなら顎関節に歪みがある可能性があります。チェック②では直線に沿ってまっすぐ開くか見ていきましょう。途中でズレてくるようならこちらも顎関節に歪みがある可能性があります。どちらの場合も顎関節の歪みによる顎関節症かもしれません。

顎関節の原因になる生活習慣

顎関節症は顎を強くぶつけたなど外傷の場合もありますが、多くは日常生活の中で起こります。

顎関節症の原因となるもの

  1. ストレス(噛み締めや歯ぎしり)
  2. 噛み癖(偏った咀嚼)
  3. 頬杖をつく
  4. 枕と寝る時の姿勢
  5. 姿勢の悪さ

どれも顎関節に過度なストレスを与えてしまうので思い当たる項目があったら改善を心がけましょう。

ストレス

ストレスと顎関節症は密接な関係があります。人はストレスを感じると交感神経が優位になり筋肉が緊張します。これが無意識に歯を食いしばったり睡眠時に歯ぎしりをする原因。

食いしばりが常習化すると顎関節へ過剰なストレスがかかり関節円板がズレたり周りの靭帯や筋肉が疲労・損傷してしまいます。

朝寝起きに顎や側頭部に痛みがある場合は睡眠中に歯ぎしりまたは噛み締めをしている可能性大。歯ぎしりの力は想像以上に強いので改善せずにいると歯が擦れたり歯根が折れてしまうこともあるので注意が必要です。

日頃からストレス発散したりリラックス習慣を心がけましょう。

噛み癖

食べ物を食べる時にいつも決まった側で咀嚼をしていると左右の筋肉バランスが崩れます。それにより少しずつ顎のズレが生じ、顎関節の動きに影響がでる事があります。口を開く時または閉じた時に顎が真っ直ぐにならず左右にズレてしまうのです。

噛み癖は噛み合わせが悪かったり虫歯があることで噛みやすい側と噛みにくい側が出来ることで起こりやすいので歯のメンテナンスも重要です。

いつも片側で咀嚼してしまうということは噛み合わせや筋力の差、顎のズレなどがある証拠です。噛むときには左右均等に噛むよう心がけ、虫歯があって噛みにくい場合はまずはそこから治療していきましょう。

頬杖をつく

何気なくしてしまう頬杖。これも実は顎関節のズレの原因になります。

頬杖をつくと顔の片側にだけ圧力がかかり顔の歪みの原因に。特に頬杖をつく場所は顎関節周辺なので顎関節の歪みに直接繋がるのです。

1回や2回の頬杖では歪みませんが、長期間の癖で徐々に顎関節の靭帯が緩んだり関節円板がズレて歪んできます。

どうしても頬杖をつきたい時は片手ではなく両手で頬を包むように支えると歪みにくいでしょう。

枕と寝るときの姿勢

枕の高さが合っていない、いつも同じ向きで眠るなども顎関節の不調に繋がります。

枕の高さが合っていないと顎関節周辺の筋肉が緊張したり関節が圧迫されたりします。いつも眠る方向が同じですと頬杖と同じく長期間不均等な圧を受けますので左右の歪みを生じやすくなります。

首の自然な前弯を作れる枕を選んで筋肉と関節がリラックスしやすい体勢を作ってあげましょう。

また、どうしても仰向けや逆向きでは寝心地が悪いようでしたら体の歪みも関係あるかもしれません。そこから改善していくこともオススメします。

姿勢の悪さ

体は全部繋がっています。姿勢の悪さから首の歪み、顎の歪みに繋がってきます。

逆に言えば顎が歪んでいる方の多くは顎以外の姿勢でもバランスが崩れています。特にストレートネック・猫背 ・肩の高さが違うなど思い当たるのではないでしょうか。

顎だけでなく姿勢にも目を向けて全体的に改善していくことも大切です。

顎関節ケア

顎関節に違和感がある・痛みがある・歪みがある場合は早めのケアがおすすめです。予防やメンテナンス対策としてこれから紹介する顎関節のケア方法をお試しくださいね。

マウスピースを作る

朝起きた時に頰に違和感や痛みがあったり奥歯に痛みがある場合は歯ぎしりを常習的に行なっている可能性があります。このような症状がある人はマウスピースがオススメです。

既製品ではなく歯科医院で自分に合ったものを作ってもらいましょう。マウスピースが合わないと、逆に痛みが増したり頭痛など不快な症状がでてしまうので注意しましょう。長年同じものを使わずに定期的にメンテナンスをする事も大切です。

また、マウスピースは歯のすり減りや歯根へのストレスは減りますが、根本的な解決にはなりません。ストレス解消とリラックスを心がけて噛み締め癖を改善していきましょう。

筋肉をほぐす

顎関節周辺の筋肉をほぐすエクササイズを紹介します。筋肉の緊張を取りバランスを整えていきましょう。

顎関節ほぐしエクササイズ

緊張している顎関節周辺の筋肉を脱力させ、同時に首回りの筋肉も緩めていきます。舌骨筋群もここでバランスを整えます。

  1. 口を力を抜いて半開きにする
  2. そのまま上を向いて首を左右に揺らす
  3. 下を向いて首を左右に揺らす
  4. ゆっくり左右を向く
  5. ゆっくり左右に頭を傾ける
  6. ゆっくり頭を右回り左回りまわす

口はだらしなく開いたまま動かしましょう。筋肉の緊張を取ることが目的です。

顎関節ほぐしマッサージ(表面側)

表層部にある咬筋と側頭筋をほぐしていきましょう。

  1. 側頭部全体(側頭筋)に手のひらをあて、優しく圧をかけながら円を描く
  2. エラの外側(咬筋)も手のひら又は指3本をあて、優しく圧をかけながら円を描く
  3. エラの内側から顎にかけて指を入れ優しく圧をかけながら円を描く(舌骨筋群)

側頭部は強く押しすぎると頭痛の原因になるので自分で行うときは必ず手のひらで優しくほぐしていきましょう。

顎関節ほぐしマッサージ(口腔内)

深層部にある外側翼突筋と内側翼突筋をほぐしていきましょう。口腔内から触れるのでよく手を洗うかビニール手袋などをして触っていきましょう。

  1. 下の奥歯の外側に触れて優しく圧をかけていきます。(内側翼突筋)
  2. 上の奥歯の外側に触れて優しく圧をかけていきます。(外側翼突筋)
  3. 左右両方行います。

どちらも歯茎とは逆の頬側に触れます。優しくほぐすように圧をかけていきましょう。

リラックスする

先にも話しましたが顎関節症はストレスからの影響がとても大きいものです。ストレスから解放されたとたんに痛みがなくなったという人もいるほど。生活にリラックスする時間を取り入れるだけで顎関節の痛みが緩和してくる場合も多いので以下で紹介するリラックス法で取り入れやすいものから生活に取り入れてみましょう。

日中のリラックス習慣

日中は交感神経が優位になる時間帯ですが、過度に緊張状態が続くとオンとオフのコントロールが出来なくなってしまいます。所々でリラックスタイムを設けましょう。

日中のリラックス習慣

  • 深呼吸
  • 息を吐いて体を脱力する

呼吸法は簡単にスイッチの切り替えが出来るオススメの方法です。どこでも取り入れる事ができるのでこまめに取り入れましょう。

就寝前のリラックス習慣

夜は副交感神経が優位になりリラックスする時間帯です。日中、過度な緊張状態が続くと夜になっても切り替えがうまくできません。副交感神経が優位になる習慣を取り入れましょう。

就寝前のリラックス習慣

  • ぬるめのお風呂にゆっくり入る
  • 寝る前に暖かいハーブティーを飲む
  • 枕元にアロマを置く
  • 就寝前にスマホは見ない
  • 照明は暗くする

すべて取り入れる必要はありません。出来そうなことから取り入れて心地の良い睡眠を取りましょう。

まとめ

顎関節症は痛みだけでなく顔の歪みも出てきます。いま痛みがなくても顎関節症チェックでアレ?と思う事があれば早めに対処をしていきましょう。

また、すでに痛みが強い場合や可動域が狭くて日常生活に支障がある人はすぐに医療機関へ相談しましょう。

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